ウキウキ広州出張
もう帰ってきてずいぶん経ったけど、どきどき広州出張をようやくクリア。今回はCFOが来ているわけでもなく、僕のファイナンシャルモデルの情報収集をするのがメインタスクなので、直接滞在中のクライアントへのアウトプットがないぶん、比較的楽な出張だった。
広州へ行くのは1997年に観光で行ったっきりで、まったく勝手がわからない。紅[石勘]駅から電車で行ったんだけれど、念のため早めに、、、って思って余裕を持って家を朝の5時に出たら駅に5時45分につく始末。電車は7時半なんだけどね。紅[石勘]駅ではレストランもまだ相手おらずコンビニのサンドイッチと豆乳で空腹をごまかして、駅のソファでうたた寝。7時になってようやく人が動き始めたので改札を通る。
電車で国境越え
駅の改札って行っても、この電車は中国へ行く物。香港人にとってはともかく、外国人の僕には紛れもない外国。パスポートコントロールや税関ももちろんある。パスポートへスタンプが押されていく。パスポートコントロールの無効は中国なので(正確にはその狭間、、、か)いつも通り中国モードへシフトアップをする。でも、なんてことはない、パスポートコントロールの向こう側には思いの外外人もたくさんいて、まるで空港のターミナル。みんなビジネスっぽい格好をしていて、スーツにネクタイっていうのは結構いる。改めて、いかに中国が外国からビジネスを引きつけているかを実感した。
ターミナルからプラットフォームにエスカレーターで降りると、あら、、、そこには中国が。古びた車両、60年代のSFのような、そうまるでスタートレックのような、制服をきた車掌の女性。カラーリングといい、KCRなどの銀色地に赤と黄色などの原色コンビに慣れていると、この車両や制服のようなうぐいす色や、座席シートのグレーなどはレトロ感を加速させる。
列車は、深圳と东莞を抜けて、広州へ1時間半ほどで到着する。うーん、結構気合いを入れていたけれど、まあ中国の都市かなぁ。上海の場慣れがあるせいかスムーズに精神的な移行を完了。タクシー乗り場を探すところから普通話へスイッチ。タクシーの運転手も広東語が通じない(後できいたところ、赤色のタクシーはローカルの広東人が多いらしくて、広東語が通じるとか)。都市のデザインは、ビルのでかさといい、道幅といい、そして街路樹が目につく(これは僕が中国の好きなところ!)ところといい、紛れもない中国。
クライアントとの距離感
それなりには緊張してクライアント先に向かったんだけれど、圧倒されっぱなしの連続だった。クライアントの受付から案内されたプロジェクトルームには、他のプロジェクトメンバーが勢揃いしている。うちからは3人、僕、もうひとりのコンサルタント、シニアマネージャー。クライアントのクアラルンプールオフィスからは8人のSME(Subject Matter Experts、それぞれのトピックの専門家)が。全員が女性。保険会社だからかな、、って思ったり。そして、全員が全員中国系の顔(つまりマレー人などではない)。この11人でクライアントの中国オペレーションへプロジェクトを売り込む。
仕事では第1印象が肝心だ、、、ということでスーツ、シャツ、ネクタイ、靴、鞄などなど、いろいろと気を遣うんだけれど、こりゃ、、、、気を遣いすぎた。いろいろとミーティングを一緒にしていると、そういう「どうでもいいこと」は関係なく、仕事の中身が第一。ごもっともです。でもこれまでいろいろとクライアントと接していて、立場とか職位とかを気にする人が多かった中、一番気にしないフランクな人たち。アメリカ人は実利的だと思っていたけれど、よっぽどマレーシア人の方が仕事内容だけに集中している。
マレーシア人とは協力してプロジェクトを進めているのでパートナー関係なのだが、うちら3人のBuyerは中国オペレーションではなく、このマレーシア人の所属するオフィスのため、僕にとっては紛れもないクライアント。ただ、うちとそのクライアントの距離感がいままでとは全く違う。普通(というときは僕にとっては日本がほとんどなんだけれど)、クライアントとランチの後買い物行ったりしないよな、、、、仕事の合間もプロジェクトルームではマンゴーが飛び交い、みんなで食べる。文化の違い、、といってしまえばそれだけなんだけれど、ちょっと仕事が楽しくなるなと思った。
フランクに、フランクに
仕事に実利的だ、、ということは逆に言えば立場を利用できないのと同義だ。もちろん経験のあるコンサルタントの意見だから、、ということだけで話が進むことはなく、徹底的に裏付けを要求される。シニアマネージャーも、クライアントの一番若手に質問攻めにされたり、反対意見表明をされる。逆に僕がクライアントチームのトップ(30年ぐらいのキャリアのある人)にも意見しても尊重して聴いてもらえる。そんな議論がきまった時間のミーティングだけではなく楕円形の大きなテーブルでそれぞれのタスクをしているときに、横のふたりの会話をきいて議論に参加したり、遠くに座っている人を呼んで議論を続けたり、動的に進行していく。彼らマレーシア人の多くがオーストラリアや海外の大学を卒業していることもあって、よく言われる「アジアらしさ」はまったくない。ここまでのスピード感は初めてだったので、今後に生きる経験になったなぁ。
中国人とのビジネス
うちら香港オフィス組はマレーシア人とうまくとけ込めたんだけれど、そのセール先の中国オペレーションの人たちは思いっきり圧倒されていた。うちとマレーシア人で作った資料を彼らに説明しているんだけれど、うちら全体は終始先ほどのスピード感で事を進めている。そこに中国オペレーションの人たちのスピード感はあまりなじまず、「はい、質問ありますか?」って聴いても、黙っていたり、隣の人と相談を始めたりする始末。外国人と仕事をするのに慣れてないと、正直大変だろうと思います。本当に、、、これだけ相手のペースにあわせないプレゼンで仕事がとれるんだろうかちょっと心配になるぐらい意志決定のスピード感が違う。
言語チャネルをスイッチ
違っているのは仕事のスタイルだけではなく、言語チャネルもすごい。マレーシア人の全員が中国系なので、英語、広東語、普通話、客家話、マレー語などが飛び交う。僕以外のプロジェクトメンバーは普段は広東語でコミュニケーションをしていて、仕事の話になると英語にスイッチする。何でかわからないけど、仕事は英語で話す物らしい。で僕がふらふらしていると僕のためにカジュアルな会話も英語にスイッチ。中国オペレーションと話をするときには普通話にスイッチ。そんあミーティングルームで日本語のメールを書いてるとどんどんとそんな言葉に引きずられて変な文面になるので、僕はひとりぶつぶつ日本語をつぶやく。
「Ryoは4つも話せるんだねー」って言われながらも内心、「あなたたち僕が片言な言語もほとんどネイティブじゃん」って思っていた。。そしたらすごい事実を発見。彼女達、一人を除いて漢字が読めない。うーむ。奥が深いな。中国オペレーションから出させる資料はとことん中国語。十分僕を悩ませているんだけれど、彼女たちにとってはまったくもって意味不明の資料。翻訳家を雇って、全部の資料に英語のルビが振ってある。
あと広東語とは言っても、びみょーーーに違うのも気がついた。発音なんかも微妙に違う。「もし」っていうのは「Yuuguo」って香港では発音するけれど、彼女たちは「Yiiguo」って発音したり。まあわからない程度に微妙にバリエーションがあるんだなー。
帰り道
中国へ出張するとホテルが安いからいいホテルのスイートに泊まれたり、タクシー乗り放題だったりして役得が多いんだけれど、今回はここに書いた新しい発見以外にも、仕事上でいろいろと学ぶことが多くて意味のある出張でした。帰りの電車は同僚のCarittaと一緒に。お互い自分の仕事を終えて帰るので、もう旅行気分。帰りの電車では鶏のもも肉を買って食べたり、いろいろとキャリアの話、恋愛の話などを話しながら、楽しく帰ってきました。チャンチャン♪
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